■1991年 第4回茨城建築文化賞
■1991年 第2回ふるさとの住まい振興賞受賞
雑誌「住宅建築」 1991年1月号掲載
雑誌「コンフォルト」 1994年No.15に掲載
(中村昌平・風土に根づいた家づくり)
「現代住宅設計モデル集4」・囲い造りの家」に収録
1996年 新日本法規発行
この敷地は、真南に高さ12mの高台(笠間藩下屋敷跡)があり、更にその高台には高さ15〜20mの大木達が連なっている上に、日の出の方向に城跡の佐白山があり、笠間市の日の出が6時25分であっても、田町集落全体に朝日が差し込むのは8時前後になるという悪条件の敷地でした。午前5時30分より日没後の5時過ぎまで当敷地の日当たり状況調査をしました結果、12mの高台、及高さ15〜20mの大木達は落葉樹であることと共に、小枝と小枝の間から木漏れ日を差し込ませており、地面を照らしてゆく時間毎の状況を追い掛けましたところ充分な太陽の恩恵を受けられることが判りました。すまいの真中に陽だまりをつくり、前後左右に分けてゆく為に中庭のある住まい造りを選択しました。食堂は朝陽の恩恵を少しでも早く受ける為、吹抜けの方式による高窓採光及屋根ガラス瓦を設置しました。家全体もガラス瓦を屋根に多用して明るく日当たりのよい住まいになっており、住み手が誇りを持って住まわれており築21年とは思えぬほどの維持管理の行き届いた美しい住まいです。
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築31年でも美しさを保つ中庭のある家。
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